ごみには「燃えるごみ」と「燃えないごみ」がありますが、分別回収されて焼却やリサイクル及び埋め立て処分等により、きちんと処理されたごみについては、大気汚染(別に考察)を除けば、特に環境への影響は低いと言えるでしょう。
しかし、自然界に放棄されたごみ(不法投棄やポイ捨てを含む)は、可燃物と不燃物が入り混じり、手が付けられないばかりか、可燃物の中には「自然分解しないプラスチックや化学繊維など」が多く含まれ、これらによる環境への悪影響が最も懸念されています。
災害ごみやポイ捨てごみの内、プラスチック製品は特に軽いことから、風雨にさらされて海に流され、漂流物となって広い海に散乱することになります。
近年、問題視されている「マイクロプラスチック・ナノプラスチック」と称される物質は、主に食品の包装や飲料水などの容器に利用されているペットボトルが「ごみ」として自然界に投棄され、それが長期間にわたり紫外線を浴びたり海流にもまれたりするうちに、自然分解されることなく「5mm以下の小さいサイズ」にまで砕かれて、大気中に飛散したり海中で漂ったりしている物質で、元はプラスチック製品なのです。


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