スキップしてメイン コンテンツに移動

ごみの種類とプラスチック

 ごみには「燃えるごみ」と「燃えないごみ」がありますが、分別回収されて焼却やリサイクル及び埋め立て処分等により、きちんと処理されたごみについては、大気汚染(別に考察)を除けば、特に環境への影響は低いと言えるでしょう。

 しかし、自然界に放棄されたごみ(不法投棄やポイ捨てを含む)は、可燃物と不燃物が入り混じり、手が付けられないばかりか、可燃物の中には「自然分解しないプラスチックや化学繊維など」が多く含まれ、これらによる環境への悪影響が最も懸念されています。

海辺に打ち上げられたプラスチックごみ

 災害ごみやポイ捨てごみの内、プラスチック製品は特に軽いことから、風雨にさらされて海に流され、漂流物となって広い海に散乱することになります。

自然界で飛散、漂流するマイクロプラスチック

 近年、問題視されている「マイクロプラスチック・ナノプラスチック」と称される物質は、主に食品の包装や飲料水などの容器に利用されているペットボトルが「ごみ」として自然界に投棄され、それが長期間にわたり紫外線を浴びたり海流にもまれたりするうちに、自然分解されることなく「5mm以下の小さいサイズ」にまで砕かれて、大気中に飛散したり海中で漂ったりしている物質で、元はプラスチック製品なのです。

コメント

このブログの人気の投稿

ポイ捨てごみ問題について

 現在 「ポイ捨てごみ」 は至る所に見受けられます。  これは、人間自身がすることなので、個人の意識改革が必要でしょう。  しかし、「ポイ捨てはやめましょう!」などと促したところで、目に見える改善はできません。  幼児教育により、「ごみはごみ箱に捨てましょう!」としつけられるものの、親や周りの大人がポイ捨てしているようでは、しつけも無駄になりかねません。   ポイ捨てごみ は放置され、日本の現状は、どこを見てもきれいとは言えず、環境への影響も懸念されています。  しかし、 ポイ捨てごみ が環境に及ぼす影響を考えた場合、災害で発生するごみ、いわゆる 「災害ごみ」 の量に比べると微々たるものだと思います。  例えば、津波では町ごと流されるため、発生する 「災害ごみ」 の量は 「ポイ捨てごみ」 の比ではないでしょう。また、そのほとんどが海に流されることから回収も困難です。  まだ記憶に新しい「東日本大震災」で車や電化製品等々、津波で海に流された人工物が「災害ごみ」と化し、漂流ごみ以外ほぼ回収されないまま海に沈み、今後も積極的に回収されることは無いでしょう。  そうなると 「ポイ捨てごみ」 は、見た目には汚いですが、環境への悪影響は 「災害ごみ」 の比ではないことから、 「 ポイ捨てごみ問題」 は、環境問題とは切り離して考える必要があると思います。 以下、Copilot より

マイクロプラスチックが食物連鎖で人体にも

 生活の至る所に使用されているプラスチック。災害やポイ捨てで海に流れたプラスチックが今や1億5,000万トン存在し、新たに少なくとも年間800万トン(ジェット機5万機相当)が海に流入していると推定されています。(WWFジャパン調べ)  このごみは 「海洋プラスチックごみ」 と呼ばれ、このまま推移すると2050年には 「海洋プラスチックごみの量が海にいる魚を上回る」 ことになるそうです。  自然分解されないプラスチックが海中に存在するだけであれば特に問題視されませんが、これが紫外線等による経年劣化で脆(もろ)くなり、それが長年にわたり波に晒されることで欠けたり砕けたりして直径5mm以下の小さな粒になって マイクロプラスチック と呼ばれる状態になり、更に肉眼では確認できない直径1mmの1,000分の1程度にまで砕かれて、 ナノプラスチック と呼ばれるサイズにまで小さくなるそうです。  このマイクロプラスチック・ナノプラスチックが懸念される 「海洋プラスチックごみ」 なのです。  マイクロ・ナノサイズにまで粉砕されて海中に存在するプラスチックは、餌やプランクトンと間違えて魚が食べてしまいます。その魚を人類が食べる。食物連鎖の頂点に君臨する人類が最もこの影響を受けることになります。  近年の研究により、既にマイクロプラスチック粒子が人体から検出されたという調査結果が発表されています。 回収できないマイクロプラスチック食物連鎖で人にも - 社会 : 日刊スポーツ